国際プロジェクト・プログラムマネジメント学会

国際プロジェクト&プログラムマネジメント学会
「2008年度秋季研究発表大会」のお知らせ

更新: 2008/10/28_9/8_9/1_8/29_8/21_8/13_8/04_7/19_7/11

テーマ

「企業の社会的責任とプロジェクト・プログラムマネジメント」
―経営理念から実践的問題解決への組織的方法論を探る―

大会は終了いたしました。ご協力ありがとうございました。
秋季大会報告PDF

日時 2008年9月19日(金)  PDF詳細プログラム/PDF発表者トラック別一覧表
10:00―12:00 個別研究発表 (30分×4)
12:00―12:50 昼休み
(12:10 ― 12:50 理事会)
12:50―13:50 ワークショップ
14:00―15:00 個別研究発表 (30分 × 2)
15:15―16:15 年次総会
16:30―16:45 学会会長挨拶 東京大学名誉教授 吉田邦夫
16:45―18:15 基調講演
18:45―20:45 懇親会 (於:如水会館)
※ スケジュール詳細は変更になる場合があります。随時ホームページでご案内します。
会場 日本工業大学大学院 神保町キャンパス地図
〒101-0051 千代田区神田神保町2-5
都営三田線・都営新宿線・東京メトロ半蔵門線
神保町下車 A1出口から 徒歩2分
都心の神田神保町の書店街にあり、靖国どおりに面した日本工業大学社会人大学院の校舎で開催します。交通は至極便利です。
参加 参加申込みフォームよりお申し込みください。

1. 大会テーマ

タイトル:企業の社会的責任とプロジェクト・プログラムマネジメント
      〜経営理念から実践的問題解決への組織的方法論を探る〜

企業は、持続的な事業行動を展開するために、社会に受容される自発的な説明責任がある。その社会的責任は、社会における事業、法令、倫理、裁量に関するさまざまな問題である。
1995年に「有徳企業の条件―倫理的ビジネスだけが生き残れる」(What’s ethical in business ? Verne E. Henderson)という著書が出版された。著者は「われわれは、倫理については、子供程度の考えを持ち、財務、マーケティング、マネジメントについては、大学院並みの考えを持つ」とする経営者の問題を指摘した。経営者の独善的な支配による不祥事を発端として、「会社は誰のものか?」という意識が高まり、株主重視による企業統治、財務透明性、内部統制に関するStockholder論議が浮上した。企業がビジネス倫理を自主的にできなければ、政府が倫理を法制化して企業の自由裁量を奪う。そこで、現在のCSR(Corporate Social Responsibility)では、地球環境とより広いStakeholder companyを対象として、「経済、環境、社会のトリプル・ボトムライン」を達成する企業像が追求されている。社会的責任は、単なる経営理念に留まらず、実際に「社会的責任を果たす」行動と成果論に発展し、「社会的投資-SRI」(Socially Responsible Investment)「CSRの実践プロジェクト化」が一体化された評価となっている。したがって、CSRの対象は、経営理念で提示される環境、雇用、健康、安全、教育、福祉、人権、地域など多様な社会的問題を扱うプロジェクトやプログラムマネジメントによる実践的な問題解決と組織的方法論への貢献が期待されている。米国のSRI基準は、投資額の10%を基準としており、日本企業でも、金融機関や投資ファンドがSRI比率を高める資金支援努力を推進している。2005年に経団連が行ったCSRアンケートでも、430社が、「コンプライアンス遵守」(98・6%)、「環境問題」(69.1%)、「安全・品質」(64.7%)、「個人情報保護」(61.0%)などを、優先的なプログラムとして取り組む調査結果が報告されている。現代企業は、持続可能な社会発展に向けて、企業自らが存在価値を規定して、コミュニティ投資、環境配慮型事業、グリーン製品開発など、自発的で創造的なプロジェクト・プログラムマネジメントを展開して、社会的責任評価を向上させる時代を迎えている。

* * *

今日的な話題の提供など、多彩な投稿と議論を期待します。

実行委員会

2. 基調講演

「企業の社会的責任:機能×環境×文化品質を追求する」
〜日本でこそ作りえるTシャツを世界に、未来の子供たちへ〜

久米繊維工業株式会社 代表取締役社長  久米 信行 氏

【講師ご紹介】
1963年東京墨田区生まれ。慶應義塾大学 経済学部卒業。 1935年創業の国産Tシャツメーカー三代目。日本でこそ作りえるTシャツを求道して、特別な着心地と耐久性を誇る商品品質に加え、グリーン電力とオーガニックコットンを用いた環境品質、JAPAN COOLを体現した和とモダンなデザインやプロシューマーを支援する。文化品質を追求し、あくまでも国内自社工場でのTシャツ生産を続ける。 1997年Tシャツ製販サイトT-GALAXY.COMで日経インターネットアワード。 2005年経済産業省 IT経営応援隊「IT経営百選」最優秀賞受賞。その道のプロに聴く人気サイト AllAboutのTシャツガイド、NPO法人日本オーガニックコットン協会広報委員として有機栽培綿の普及。和綿を無農薬で生産する「しあわせのコットンボール」で畑仕事を実践中。1億人のグリーンパワー呼びかけ人としてグリーン電力の普及。NPO/NGO法人や日本を元気にする人をブログなどネットで応援するNPO法人CANPANセンター理事。CANPANブログ大賞 審査委員長。その他、メール&ブログマーケティングの(株)カレン 社外取締役、東京商工会議所 墨田支部IT分科会長 墨田ブランドアップ推進会議委員、明治大学商学部「ブログ起業論」講師
経営者会報ブログ 久米繊維工業株式会社 http://kume.keikai.topblog.jp

3. 研究発表トラック

本大会では、4つの領域にフォーカスして発表トラックを設定することにいたしました。応募に関する要領は、次項目を参照ください。

PDF発表者トラック別一覧表

  ● 戦略と組織トラック ・・・ 戦略と組織に関する研究
  ● 感性トラック   ・・・ 感性価値創造の研究
  ● 開発トラック   ・・・ 成果をあげる開発マネジメント
  ● 一般トラック   ・・・ 企業活動一般の課題研究

4. 研究発表の公募

研究発表を会員から公募いたします。研究発表の内容は、上記の4トラックからご選定ください。非会員でご発表を希望する方は学会への入会を条件といたします。発表の要領は次のとおりです。

  ■ 発表時間 ・・・ 20分以内、10分を質疑応答に充てます。
  ■ 要旨締切 ・・・ 平成20年8月10日、 タイトルと要旨300文字以内(厳守)
  ■ 論文締切 ・・・ 平成20年8月20日、水曜日18:00(厳守)、A4で10枚以内として投稿規程に従う
  ■ 提出先 ・・・ 国際P2M学会実行委員会
  ■ 提出方法 ・・・ 受付 野坂美穂 宛 電子メール添付
  ■ 投稿規程 ・・・ http://www.iap2m.org/text2.pdf を参照してください

5. ワークショップ

「企業のプログラム・プロジェクトの実践、社会調和、持続的成長(Sustainable Growth)」

企業経営者は、社会的責任を意識した戦略立案と実行を意識する時代である。企業統治や法令順守を実施することなく、環境問題、地域活性化、従業員満足など事業運営や新規事業開発などを語ることができない。CSR に関連するさまざまなプログラムやプロジェクトマネジメントは、企業統治を実践する経営の透明性を高める「内部統制型」と地球環境に関連する資源やエネルギー問題の解決を目指す「環境調和型」に方向付けられている。本ワークショップでは、大会の総括としてプロジェクト・プログラムを統括する責任者としての役割、意識、マネジメントについて、活発な議論を展開する。

コーディネータ兼パネラー:
 コーポレート・インテリジェンス(株)代表取締役社長
 日本工業大学大学院技術経営研究科教授 武富 為嗣
パネラー(順不同):
 東京農工大学工学部大学院 技術経営研究科教授 亀山 秀雄
 株式会社ディグ 代表取締役 杉井 康之
司会: 石川千尋 (国際P2M学会 企画運営担当)

7. 参加申し込みについて

● 参加予約の申し込み
  参加申込みフォームよりお申し込みください。

● 参加費用
  会員 1万円/非会員 1万3000円/学生3000円 / 懇親会 5000円
  基調講演+懇親会 6000円(予稿集なし) / 予稿集のみ 4000円
  ※当日 会場受付(3F 多目的ホール前)にて現金でお支払いください。

大会会場地図

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