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国際P2M学会 会長挨拶

社会風土に根ざした価値創造の仕組みづくりを標榜して、学際的な実践科学を追求し学会を創設し10年目を迎えた。
本学会の特色は、理系と文系、理論と実践の壁を越えた協働と統合に特色がある。そのキーワードが日本発のプログラムマネジメントである。
成長から成熟社会に直面し、多義性、複雑性、不確実性、拡張性を理論と実践の統合視点から真剣に苦闘してきた。
名誉会長の足跡と学会会員による努力実績は、その感謝状に記されている。
その成果は、春秋の研究発表論文、ボランティアによる学会運営、箱根・小田原環境地域の活性化事業、技術系若手研究開発者の学位研究、
社会人専門職大学院、国立大学院における環境経営リスク講座、社会人中小企業経営者育成の学会会員の実績に立証されている。
次世代の会長交代で重責を担い継承する最小限の責務は学会の持続である。
アジア・パシフィック成長時代は、我が国がODA、技術移転、事業化で人間交流、信頼実績の基盤を構築したことは疑いがない。
その信頼性を活かしてアジアを中心に2回の国際大会も開催した。
しかし、欧米に比して日本標準による知識標準化、暗黙知の形式化、差別化における論理化に遅れたことも事実である。
和魂洋才による協働は、仕組みづくりの根底にある。東洋思想に根源を持つ「知行合一」が広く成長地域で需要されるためには、
スキーム、システム、サービスモデルにおける創造的統合マネジメントを進化させることが学会の使命でもある。
長期視点でP2Mを大学におけるグローバルな正規科目に実践科学と次世代教員と創造的企業幹部人材育成が「あるべき姿」の目標である。
平成27年4月18日
会長 小原 重信
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